Q. レストランではチップを払うの?
A. イタリアのレストランでは、サービス料が自動的にお勘定に含まれている場合がほとんどなので、基本的にチップを別途あげる必要はありません。かつてはイタリアでもレストランでチップを払う習慣がありましたが、現在ではその習慣はほぼ消えたといっていいでしょう。
サービス料は、一律15%で自動的にチャージされる“Servizio Incluso”として、あるいは各レストラン独自に値段設定された“Coperto”としてチャージされます。コペルトの場合はテーブルチャージにちかい感覚ですが、いずれにせよサービス料とほぼ同義に扱われます。必ずメニューに表記されており、お店のグレードにもよりますが、1〜3ユーロどんなに高くても5ユーロを超えることはまずありません。
もちろん、とても良いサービスをしてもらったから特別にお礼をしたいという場合であれば、チップをあげるのはおかしいことではありません。目安は数ユーロ〜お食事代総額の5%ほど。伝票の総額の端数を切り上げちょうどキリのいい額を払い、お釣りをもらわないようにするやり方も一般的です。
もともとレストラン側もチップをあまり期待していないでしょうから、額の大小にかかわらずきっと感謝の気持ちが伝わり、喜ばれると思います^^

Q. レストランの営業時間って日本と同じ?
A. これがじつは日本と大きく異なり、海外からプーリア州を訪れる観光客の多くが戸惑ってしまう点です。地元サレントっ子たちの一般的な食事時間は、お昼ごはん (pranzo) が13:30 以降にスタート、晩ごはん (cena) も21:00以降にスタートと、かなり遅めです。
それにあわせてレストランの営業開始時間も日本では考えられないほど遅く、日本ではあたりまえの正午や19時でもまだ準備中というお店がほとんどです。 最近は海外からの観光客のニーズにあわせて営業開始時間を早くするお店も少しずつ増えてきました。
夏場はとくに食事の開始時間が遅くなる傾向がつよく、外食となるとなおさらで、ランチは14:00以降、ディナーは22:00以降にようやくお店が賑わってくるなんてこともしばしば(そのぶん深夜遅くまで営業)。
お店が混んでくるとサービスのスピードが大幅に遅くなる危険があるので、ピークタイムを避けて少し早めの時間にお食事をなされた方がなにかと無難でしょう。目安としては、レストランが開店直後の時間、ランチなら13時前後、ディナーなら20時前後(夏なら21時)が狙いめです!予約をしておくと安心ですね。
もしレストランのオープン前にお腹がすいてしまってもご心配なく。イタリアには“アペリティーボ(Aperitivo)”というステキなおやつの習慣があります♪ おやつとはいえ本格的なビュッフェメニューを提供するカフェやバールもあり、気がつくとアペリティーボだけでお腹が満たされていたなんてことも(笑)

Q. レストランでの食事は、フルコースで頼まないとだめ?量が多いと食べきれないかも…
A. 前菜は“アンティパスト(antipasto)”といい、お野菜やお肉、チーズなどの小皿料理です。
前菜の次に出てくるパスタ料理は“プリモ・ピアット(primo piatto)”といい、さらにその次 に出てくるお肉またはお魚などいわゆる「メインディッシュ」にあたるのが“セコンド・ピ アット(secondo piatto)”といいます。
プーリア郷土料理の特徴の一つとして、前菜の種類がとても豊富なことが挙げられます。前 菜盛り合わせ(antipasti misti)を注文すると、お野菜やシーフードさらにチーズやサラミ系 など10皿近く出てくるので、それだけでかなりのボリューム感です(おいしいお料理をち ょっとずつあれこれと楽しめるのでお勧めですけれど♪)。
ですからたしかに女性の場合ですと、前菜のあとプリモとセコンド両方を召し上がるのはか なりムリがあるかもしれません。
こういった場合はもちろん、前菜+プリモorセコンドどちらか一つだけ、あるいは前菜盛り 合わせだけを注文しても、お店にまったく失礼ではありませんからご心配なく。