アルベロベッロの旧市街エリアに入ると、街の玄関口となるメインストリートやポポロ広場(Piazza del Popolo)そして駐車場などが谷底にあり、そこから丘の上へとむかってトゥルッリのとんがり屋根がひしめきあう通りが数本、坂道を上がっています。観光客はその石畳の通り沿いに坂をのぼりながら、トゥルッリの集落をめぐることになります。

アルベロベッロにはトゥルッリの集落が2つあり、モンティ地区(Rione Monti)にはお土産店など多くの商店が軒を連ねる一方、アイア・ピッコラ地区(Rione Aia Piccola)は落ち着いた居住区となっています。住宅街ではあまり派手にキョロキョロお住いの中を覗いたりできませんが、運がよければ地元の人々のかざらない暮らしぶりをそっと垣間みることもできるかもしれません。
モンティ地区のなかには、地元の伝統手工芸である見事な刺繍やレース細工などのお土産品を扱うお店も見られます。
『トゥルッロ・ソヴラーノ(Trullo Sovrano)』(=”トゥルッリの王様”の意)と呼ばれる最大のトゥルッロは1軒でとんがり屋根がなんと12コもあり、さらに現存するトゥルッリとして唯一の2階建てで、1930年には国の重要文化財にも指定されています。内部を見学することができ展示物も充実しています(入場料1.50ユーロ)。
トゥルッリのお土産店が建ちならぶモンティ地区(Rione Monti)の坂道を上りきった丘の上には聖アントニオ教会(Chiesa di Sant’Antonio)があります。1926年建立と新しい教会ですが、街並みに調和したとんがり屋根が特徴的で、トルゥッリの建築工法により建てられたおそらく世界唯一の教会ではないでしょうか。
アルベロベッロの町の中央にある駐車場付近からこの教会までたどり着くのに所要時間はおよそ30〜45分、ここで折り返し今度は坂を下りていくことになります。
トゥルッリ集落はそれほど大きくないので、お土産店などに立ち寄りゆっくり見て回っても、全体で見学時間は約3時間あれば十分かもしれません。

 

 

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