Alberobello pinnacolo

アルベロベッロといえばトゥルッリのとんがり屋根。このトゥルッリのとんがり屋根は、平たい石板状の石材を、通常四角く囲んだ石壁に沿って敷き詰め、それが一段ずつ上へ上へと積み上げられるにつれ同心円を狭めるように積むことによって、あの独特の形が作られています。そして驚くべきことに、じつはこれらの石材一つひとつは、モルタルのような接着剤がいっさい使われずに絶妙なバランスだけで積み上げられているのです! それでは崩れて落ちてくるのではないか?というご心配もごもっともですがそこは長年の経験のなかで培われた技術、ご安心を。

このとんがり屋根の構造上もっとも重要な部分はというと…そう、その通り!とんがり屋根のてっぺんにある要石(= キーストーン)です。頂上で重しの役割をする円形のキーストーンをもしはずしたら…トゥルッリのとんがり屋根はいとも簡単にくずれ落ちてしまうでしょう。

とはいうものの実際には、ご覧のとおりトゥルッリのとんがり屋根のてっぺんは白いきれいなピナーコロ(pinacolo)と呼ばれる飾り石を白漆喰で塗り固めた小尖塔が立っているおかげで、要石が外れてしまうようなことは起こらないわけです。

 

 

散策   歴史   トゥルッリのトリビア   アクセス